在宅薬剤師に興味を持った人が知っておきたい仕事の内容と求人の状況

在宅薬剤師という仕事があるのに気づいて興味を持った人もいるでしょう。医療業界だけでなく介護業界においても在宅ケアがよく行われるようになり、全国的にニーズも高まってきている状況があります。在宅薬剤師はどんな仕事をすることになるのでしょうか。

やりたいと思った人のために求人の状況も合わせて紹介するので参考にして下さい。

『70代の人が薬剤師の求人に応募をして採用されるためにやっておくべきこと』

医療での薬剤師の重要性が高まっている

薬剤師はもともと調剤を主な仕事として病院や調剤薬局で働くのが一般的でした。調剤を行うドラッグストアが登場して広まったことによりドラッグストアも薬剤師が活躍する現場となりましたが、この三か所が主な業務場所となっていました。

しかし、医療における薬剤師への期待が大きくなり、立場も高くなると同時に大きな責任を持つようになってきています。病院ではチーム医療への参画が求められ、医薬品のプロフェッショナルとして医師や看護師と協力して医療に貢献することが必要になっています。

その流れの中で在宅医療が広まり、薬剤師が医療に貢献すべき現場に患者の自宅も含まれるようになったのが現状です。

在宅薬剤師の主な仕事内容

在宅薬剤師は在宅医療を受けている患者の自宅で医療サービスを提供するのが仕事です。具体的な仕事の内容は病院の病棟における患者のケアに準じたものになっています。患者に出されている処方箋に従って調剤を行い、その薬を持って患者の自宅を訪問します。

そして、患者に服薬指導をしたり、患者に薬を服用させたりするのが仕事です。また、残薬数を確認して飲み過ぎていないか、飲み忘れていないかも確認します。場合によっては薬を飲んだ空き袋を確認して服薬したかを調べることもあります。

この他にも患者ごとに薬歴を管理したり、他の医師にもかかり始めた場合には一括して調剤できるように手配したりするのも訪問薬剤師の役割です。在宅薬剤師の仕事は正確に言えばこのような調剤、服薬指導、服薬管理だけにとどまりません。

訪問したときに患者が話をしたいときにはつきあってあげたり、何か不調がある場合には話を詳しく聞いて主治医に伝えたり、場合によってはその場で医師を呼んだりするのも重要な仕事です。また、服薬が難しい患者の場合には家族に対してどのように薬を与える必要があるかを説明したり、与え方を指導したりすることもよくあります。

在宅医療がもともと家族を含めた包括的な医療なので、医療に大きな寄与をする家族に対する指導も重要な意味を持っています。

在宅専門の薬剤師の求人は少ない

在宅医療の需要が高まってきたことを受けて在宅薬剤師の活躍もよく見られるようになってきました。ただ、求人を探してみても在宅専門の薬剤師の募集はあまり見かけられないのが現状です。看護師や介護士の場合には在宅専門で働いている人が大勢います。

この違いは看護師の場合には訪問看護ステーション、介護士の場合には訪問介護施設がたくさん設置されてきているのに対し、訪問薬剤師センターのような施設はほとんどないからです。ようやく在宅薬局や在宅調剤センターができてきたのは確かですが、大抵は調剤薬局や病院も運営している医療法人が経営している施設になっています。

そのため、在宅のみの対応ではなく店舗スタッフも兼ねることが多いのが現状です。

求人を選ぶときの注意点

在宅薬剤師になりたい場合にはどのような求人を選んだら良いのでしょうか。在宅ありと記載されている求人に応募すれば在宅薬剤師として働ける可能性がありますが、就職してみるとほとんど在宅業務がないという場合もあるので注意しましょう。

複数の店舗を持っているチェーン型の調剤薬局やドラッグストアでは全体として原則在宅に対応と方針を立てていることがあります。店舗ごとに対応が違っているケースもありますが、全体的な傾向としては在宅に対応する方向で事業を拡大している最中の場合がほとんどです。

そのため、求人の上では在宅薬剤師として働ける可能性が示されていても、実際には店頭で調剤や服薬指導などを行うだけになってしまうこともあります。求人を選ぶときには在宅の実績を確認するのが大切です。在宅医療は入院と同じように長期的な対応を求められるものなので、需要がある地域なら対応できる範囲でたくさん契約している場合がほとんどです。

そのため、現状としてどのくらい対応しているかを開示していることが多く、記載がない場合にも問い合わせると概数を教えてもらえるでしょう。対応している在宅医療の数が多いなら、その地域では需要が十分にあって自分が在宅薬剤師になったときに担当する患者が出てくる可能性が高いと考えられます。

もう一つ重要なのが病院とのつながりです。病院での治療を続けてきた結果として入院では費用負担がつらい、通院するのも厳しいなどといった理由で在宅医療を選びたいという流れになることがよくあります。その際に病院から依頼を受けた薬局から在宅の担当者を決めて訪問させるというのが典型的な形です。

そのため、病院を運営している医療法人の薬局は比較的在宅の仕事が多くなっています。現場の方針として在宅医療を推進している場合には就職してから比較的スムーズに在宅薬剤師としての仕事を獲得することができるでしょう。

求人が多いのは調剤薬局かドラッグストアか

実際には在宅ありの求人はドラッグストアからもよく見かけられます。どちらが多いかは地域によって大差がありますが、全体としては調剤薬局からの募集が多めです。ドラッグストアは病院とのつながりがない場合が多いため、在宅に対応しても利用者があまりいないという状況に陥りやすいからです。

ただ、介護施設が近くにあるケースでは介護施設と提携している場合があります。医療を必要とする利用者に対して介護施設の方から在宅医療を勧め、調剤や服薬のために近くのドラッグストアに対応を依頼するという形が増えてきています。

そのため、だんだんとドラッグストアでの在宅薬剤師の募集が多くなってきているのが現状です。

在宅医療の担い手の薬剤師になろう

在宅医療の需要と医療における薬剤師の重要性が高まってきたことを受けて、在宅医療で調剤や服薬指導、服薬管理をする在宅薬剤師が求められています。在宅専門の薬剤師の求人はあまりありませんが、調剤薬局やドラッグストアで店舗スタッフを兼ねた求人が増えているのが現状です。

在宅業務が本当にある職場を選んで応募するようにしましょう。

参考『薬剤師転職:アポプラス薬剤師』https://apo-mjob.com/